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優しい合いの手がある鍼灸治療

鍼灸治療では、効果的な治療のために施術での姿勢もポイントになります。鍼をさすにしても、初めてであれば筋肉も強ばりますし、鍼師にとっても深くさしたいのに、女性や高齢者の場合には力のかけ方によって浅くなり、もう一度さし直すこともあります。患者さんのマナー・ルールとしては、リラックスすること、ベルトやキツい下着などは外して治療に臨みましょう。鍼灸治療では、1カ所(局所)の治療時間は5分から15分ほどにしており、患者さんが疲れないように気を配っています。患者さんもできるならばラクな姿勢を望むはずですから、例えば、うつぶせ寝になったとき、胸や腹部が痛ければバスタオルなどを挟んで和らげてくれます。ツボ療法には、鍼やお灸という刺激がありますが、術者はツボを的確に捉えるために、触診というように肌に直接触れることになります。女性の場合には予め説明をして、納得を得てから触診します。また、薄手の衣服の上から触診してくれますし、お灸も器具に乗せた状態で皮膚に直接乗せないタイプを用意しています。例えば、腹部に違和感がある、便秘気味で鍼灸治療を受けたい場合、お腹をなでたり圧したりしながらツボを捉えるのですが、腹部となる局所ではなく、背中や頭、足などからアプローチする効果作用による刺激を与えてくれます。コミュニケーションが十分取れるようになって、徐々にアプローチしてくれます。

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